令和6年度オープンソース「遊び×SDGs」|2025.1.31 近畿大学 文化デザイン学科(大阪府東大阪市)

“遊び”をつくれる大人になろう!

大阪府東大阪市にある「近畿大学 文芸学部 文化デザイン学科」にて、2021年度の後期から非常勤講師として藤田ツキトがを担当する「プロデュース学特論Ⅲ」の授業で、2024年度も学生たちが4つのチームに分かれてSDGsをテーマに考案した「遊び」を製作しましたのでご紹介します!4つの「遊び」はオープンソース化(無償で一般公開)して、ご覧になったみなさんにも遊んでいただけるようにしました。学生たちがSDGsについて考えた遊びとはどんなものなのか、ぜひダウンロードして、皆さんも遊んで体験してみてください!

「遊び」ができるまで

まずSDGs(持続可能な開発目標)17の目標の中から学生たちにアンケートをとり、興味がある分野上位4つのテーマを決定し、4つのチームに振り分けました。

1:貧困をなくそう/10:人や国の不平等をなくそう/11:住み続けられるまちづくりを/12:つくる責任つかう責任

それぞれチーム名を決めた後、スゴロクやカードゲームなどSDGsをどんな「遊び」に落とし込むかを4回の授業で、企画・検討・考案・試作を行いました。これまでの授業で学んだプロジェクトのプロデュース事例における「遊び心」や、さまざまな「社会課題×遊び」のオープンソースを生み出しているコモンズデザイナー・社会実験者の陸奥賢さん考案の「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」を授業で体験したことを生かし、わずか4回の授業とは思えないクオリティに仕上がりました。その後2回の授業で、各チームプレゼン発表と、他のチームの遊びを実際に遊んでみる体験を行いました!

①SDGs1:貧困をなくそう(チーム名:下剋上「あつまれ金欠!君ならどう乗り越える?」)
②SDGs10:人や国の不平等をなくそう(チーム名:シーソーズ「平等オセロ」)
③SDGs11:住み続けられるまちづくりを(チーム名:くまのけ「つくろう!住みやすい町」)
④SDGs12:つくる責任つかう責任(チーム名:カカオ消費ガチ勢「ぴったりクッキング!」)

①あつまれ金欠!君ならどう乗り越える?

チーム「下剋上」が考案したSDGs1の「貧困をなくそう」について考える、大富豪を参考にしたオリジナルカードゲームです。カードに書かれたピンチな状況をどうやてアイデアでお金をかけずに乗り越えるかを考えていく遊びです。

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平等オセロ

チーム「シーソーズ」が考案した、SDGs10の「人や国の不平等をなくそう」について考える4人同時体験オセロで、勝敗を決めるのではなく4色の数が平等になったらOKという遊びです。

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③つくろう!住みやすい町

チーム「くまのけ」が考案した、SDGs11の「住み続けられるまちづくりを」について考えるオリジナルの協力型町育成カードゲームで、次々と起こる問題やイベントをクリアして、住みたくなる町をつくっていく遊びです。

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④ぴったりクッキング!

チーム「カカオ消費ガチ勢」が考案した、SDGs12の「つくる責任つかう責任」について考えるオリジナルのカードゲームで、『食品ロス』を減らすことを意識したをレシピぴったり当てあう遊びです。

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授業を振り返って

 2024年9月から2025年1月まで、「遊びをつくれる大人になろう」をテーマに、全15回の授業を行いました。今年は22名の学生が本授業を履修してくれて、グループワークや学外授業を中心とした学生同士のコミュニケーションを多くとれる内容で進めました。さまざまな遊びを交えたグループワークや、近畿大学周辺のまち歩きなど、普段の授業とは違うクリエイティブな要素を存分に体験してもらいました。全15回のうち最初の4回は「遊びを知る」シリーズとして、講師の体験をもとにしたさまざまなプロデュース事例を紹介。その中でもアイデアを出し合う大喜利ワークなどを行いました。次の5回は「遊びでみる」シリーズとして、ゲスト講師の陸奥賢さんが手掛けたオープンソースの体験や、近大周辺の歴史を知りながらまちを歩くことで地域や文化の重要性を理解してもらい、最後の6回は「遊びをつくる」シリーズとして、社会課題への問題提起や問題解決につながる遊びを考える「遊び×SDGs」という難しいテーマを、企画・制作・試作・検証・プレゼン・体験と授業を重ねる中で精度もアップした「遊び」を作り上げ、無事に完走することができました。4年目となる今回「プロデュース学特論Ⅲ」も、学生たちが考案してくれた遊びはどれもクオリティが高く、授業で印象的だったのは、多くの学生が、仲間と楽しく、積極的に意見を出し合い、声を出して笑いながら楽しく、時に真剣に、遊び作りを実践していたことでした。今回完成した4つの「遊び」も、多くの皆さんにも体験していただきたいという思いから、オープンソース化することとなりました。
 この授業で伝えたかったことは、これから社会に出て、どんな仕事に就くにしても、大人になってからの方が「遊び心」がとても大切になる瞬間があるということです。今年は大阪・関西万博の年でもありつつ、SDGsをはじめ持続可能な社会に向けた動きも増えてきましたが、地球のために一人ひとりが行動することは人間として当たり前のことです。ただそれをヒトはついつい忘れてしまいます。その大事なことを思い出してもらうのにも、人の心に響かせる方法として「遊び心」を取り入れることはとても重要です。大事なことだからこそ、面白く、楽しく伝える。このことを覚えておいてほしいと思います。そして、社会にでた後に、一瞬でもいいので、仲間と知恵を絞ってひとつのことを達成した今回の体験を思い出してほしいなと思います。この授業が少しでも、それぞれのこれからの未来のヒントにつながれば、なお嬉しいです!短い間でしたがみなさんありがとうございました
(非常勤講師:藤田ツキト)

遊び心のあるプロデュースの事例紹介や遊びのワークショップ、まち歩き、そしてプレゼンテーションまでを行いました!

・近畿大学 文芸学部文化デザイン学科:公式サイトはこちら
・まわしよみ新聞:公式サイトはこちら
・直観讀みブックマーカー:公式サイトはこちら
・当事者研究スゴロク:公式サイトはこちら

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